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第2 民事調停

5 申立後の手続等
(6) 他の裁判所への移送

移送とは、ある裁判所に生じている事件を他の裁判所に移すことをいいます。たとえば、民事調停を住所地である札幌簡易裁判所に申立てられたとします。しかし、現在は実家である那覇に住んでいるため、札幌まで行くのが非常に大変だというような場合、札幌の事件を那覇の裁判所に移送してもらって、民事調停をすることがあります。これが移送です。移送について民事調停法は、「裁判所は、その管轄に属する事件について申立を受けた場合においても、事件を処理するために適当であると認めるときは、土地管轄の規定にかかわらず、事件の全部又は一部を他の管轄裁判所に移送することができる。」と規定しています(民事調停法4条2項)。
移送するには、申立人側の事情も考慮されるため、先の例でいうなら、申立人も現在は札幌に住んでおらず、申立人にも不利益にならないような場合であれば、民事調停が札幌以外の裁判所で行われる可能性があります。申立人も那覇に住んでいるなら、ますます移送の可能性が高まります。